※この記事は、私個人の体験と感じたことを書いています。同じ手術でも、経過や痛みの感じ方は人それぞれ違います。
「退院後ってどれくらい動けるの? 痛みは?」
私は術後2週間で退院しました。
これはあくまで私個人の体験ですが、退院後の様子をまとめています。
退院してすぐに普通の生活へ戻れるわけではありませんでした。
最初の2週間は、痛みも不自由さも強く、動作のひとつひとつに時間がかかりました。
それでも少しずつ、「思っていたより動けるかもしれない」と感じられる変化も出てきました。
退院後すぐの生活は想像以上に大変だった
帰宅すると、入院中とは打って変わって、やることが一気に増えました。
しかも、そのひとつひとつに時間がかかりました。
今まで普通にできていたことが、同じようにはできない。
そのギャップはかなりストレスでした。
最初は松葉杖での生活、少し慣れてからは片松葉になりました。
松葉杖があると、買い物かごを持って買い物することができません。
宅配サービスはかなり助かりました。
昼間に動きすぎると、夜には疲れてエネルギーが切れ、日常の動作でも息切れしていました。
はじめがきついからこそ2週間後には回復を実感できました。
振り返ると、退院後の最初の2週間が一番大変でした。
夜の痛みと睡眠
昼間の家事育児も大変でしたが、痛みに関しては夜にしんどさを感じました。
体がへとへとで、脚は顔がゆがむほど痛む夜もありました。
疲れているので早めには寝つけるのですが、体はこわばり、食いしばりもひどく、夜中に何度も目が覚めました。
面倒でも肩を回すなどして上半身をほぐしてから、再び眠るようにしていました。
しばらくは心地よく眠れるとは言えませんでした。
冬だったこともあり、羽毛布団の重さが脚にかかるのも気になりました。
寝返りもスムーズにはできず、長ズボンを履くのも布団をかけるのも気になって、「夏だったらよかったな」と思ったこともあります。
見た目の回復も不安だった
歩けるようになるのか、走れるようになるのか。
そんな運動機能の回復も不安でしたが、見た目のことも気になり始めました。
立ったとき、膝の内側が不自然に膨らんでいて、触ると硬く感じました。
手術をした左脚だけ不自然にX脚に見えたので、やりすぎてしまったんじゃないか、とも心配しました。
このまま変わらないのか、それとも腫れやむくみが引けば戻るのか、不安でした。
傷跡や脚の形は、数年後にも見てわかるものなのか、それともわからないくらいに変わっていくのか……。
理学療法士さんによると、体質にもよるけれど、傷あとはかなりわからなくなるはず、とのことでした。
X脚に見えるのも、術後に再び少しO脚寄りに戻ることを見越して、大きめに角度をとるものだと言っていました。
こうしたささいな不安は、リハビリの際に理学療法士さんに質問していました。
それでも不安が残ることは、診察のときに先生にも確認するようにしていました。
リハビリと歩行の変化
退院後は週2回リハビリに通い、それ以外にも毎日、自宅でリハビリに取り組みました。
まとまった時間はとれないので、小分けにして行っていました。
骨の癒合を早める効果が期待されているという「アクセラス」という超音波の器具も、先生の指示でレンタルしていました。
毎日20分、人工骨の部分にあてていました。
退院してすぐに全荷重OKとなりましたが、長時間は歩けず、松葉杖を使いながらの生活でした。
ゆっくりとかかとから足をおろして体重を乗せますが、膝も硬く、筋肉も落ちているため、脚を棒のようにして歩いていました。
信号をぎりぎり渡り切れる速さです。
退院後2週間くらいで変わってきたこと
退院後1週間で初めての診察があり、レントゲンの結果は「経過良好」とのことでした。
2週間目には膝を120度まで曲げられるようになりましたが、無理に曲げてその程度です。
全荷重のつもりでも、無意識に左脚をかばってしまい、体が右に傾いていると指摘されました。
軽いスクワットのような動きも行いましたが、筋肉の落ちた左脚は細く、動きもぎこちなく、どこに効いているのかもわかりにくく、とても難しく感じました。
またこの時期は、リハビリのたびに猫背を指摘されていました。
肩がどんどん丸まっていると言われ、肩甲骨をほぐすストレッチも取り入れてもらいました。
脚からくるストレスで、体全体がこわばっていたのだと思います。
食いしばりもひどかったです。
2週間ほどでアイシングはしなくなりましたが、時々熱感はありました。
できるようになったこと
階段は一段ずつ脚を回収しながら上っていましたが、上りであれば一歩ずつまたいで登れるようになってきました。無理をせず、回収しながらのぼることのほうが多かったけれど、変化を感じられました。
また、うつ伏せでも問題なく寝られることがわかりました。
退院から2週間経つころには違和感はあるものの、
「思っていたより動ける」
「少しずつ眠れるようになってきた」
と感じられるようになっていました。
調子のいい日もあれば、悪い日もあります。
脚を棒のようにして歩いていた影響か、夜には必ず腰が痛くなりました。
調子の悪い日は朝から痛むこともありました。
それでも、片松葉になったことや、横向き・うつ伏せで眠れるようになったことなど、
「確実によくなっている」
と感じられる変化がありました。
術後1か月頃
だんだんと、
「松葉杖はもういいかな……」
「心配されるから使わなくてもいいかな……」
と思う日も出てきました。
車に1本、自宅に1本置いていましたが、使わない日が少しずつ増えていきました。
まとめ
この時期はまだ痛みや不安も多く、思うように動けないこともありました。
でもその一方で、少しずつ、確実に変化を感じられる時期でもありました。
いまつらさを感じている方も、日によって波はあっても、少しずつできることは増えていくと思います。
※本記事は個人の体験です。回復の経過には個人差があります。
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高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ⑧術後2ヶ月|周りには治ったように見えても、まだきつかった話
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シリーズ一覧
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ①はじめに
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ②私はこうして手術を受け入れた
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ③手術当日
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ④術後1日目
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ⑤術後2日目
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ⑥退院までのおおまかな流れ
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ⑦術後1ヶ月|退院後はどのくらい動ける?
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ⑧術後2ヶ月|周りには治ったように見えても、まだきつかった話
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合 ⑨術後2ヶ月|突然傷口が膿み、縫合糸膿瘍だった話
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合⑩術後3ヶ月|膝を守る時期から使う時期へ
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合⑪術後4ヶ月|日常生活は格段に楽になったけれどまだ走れなかった頃
- 高位脛骨骨切り術と半月板縫合⑫術後4カ月|水泳ができるようになった話

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