(※この記事は、私個人の体験と感じたことを書いています。同じ手術でも、経過や痛みの感じ方は人それぞれ違います。)
この日には、明らかに気持ちが前向きになっていました。
6時
目覚めはよく、昨日教わったリハビリをベッドの上でやってみました。
朝ごはんもしっかり食べました。
便意は感じていなかったのですが、そろそろ行けば出るのではないかと思い、看護師さんを呼んで車椅子で恐る恐るトイレへ向かいました。
尿管はまだついていましたが、なんとか出すことができました。
車椅子に乗ってトイレに行けるなんて、想像もしていませんでした。
それも、便意を我慢できずに、ではなく、自分から積極的にです。
この日の行動には、何をするにもずいぶん回復したな、という実感がありました。
朝からずっと、心が前向きになっていることも明らかでした。
9時頃
昨日と同じ先生の回診がありました。
残量のなくなった硬膜外麻酔と、尿管を外しました。
脚にぐるぐる巻きになっていた包帯も外れ、ガーゼと防水テープだけになり、見るからに身軽になりました。
尿管が外れると、突然はっきり尿意を感じられるようになり、トイレには何度も行きました。
そのおかげで、車椅子にも少しずつ慣れていきました。
この日のリハビリは午後でした。
それまでは特にすることがなかったので、休める時に休んでおこうと思いました。
またベッドの上で昨日のリハビリをやって過ごしました。
教わったリハビリは安全なはずなので、安心して体を動かせて気持ちがよかったです。
体はちゃんと回復しようとしていて、動きたがっている。そんな感じがしました。
そしてこの日からCPMという膝の屈伸運動の機械を使ったリハビリも始まりました。
退院まで毎日、30分間、CPMでの90度の屈伸運動をベッドで行いました。私は朝食後にやることが多く、ただ寝たままでもつまらないので、前日の振り返りをして日記をつける時間にしていました。
頑張ろう、と思えるようになっていました。
15時
この日のリハビリは、ストレッチと筋トレと歩行練習でした。
ただ、この日のリハビリでは膝の裏が激痛でした。
半月板縫合術と高位脛骨骨切り術のあとのリハビリでは、大腿四頭筋セッティングという膝の筋トレがとても重要なようで、退院後もこれをやり続けています。
最初の数日は、これをやると膝裏に激痛が走り、膝の曲げ伸ばしがまったくできなくなるほどでした。
リハビリの担当の理学療法士さんに、具体的にどこが痛むのか、それがどのような痛みなのかを伝えるのは難しかったです。
「ちゃんと伝わっているだろうか?」「普通はないはずの痛みではないか?」「このリハビリは膝に良くないのでは?」と不安になりましたが、
これは「ハムストリングの緊張」や「膝の炎症」など、術後にはよくあることだそうです。
言われた通り、数日でこの痛みはなくなりました。
この日から指示も変わり、
介助ありの「車椅子」から
「昼間は松葉杖OK、夜間は車椅子」
になりました。
16時
膝のお皿も上下左右に動かさないと固まって動きが悪くなるそうで、ベッドの上で動かしていると、ポコポコと音が鳴りました。
何か鳴ってる?と思って耳を近づけて動かしてみると、やはり膝から聞こえてきました。
水や血液などが溜まっているからだろうということで、あまり気にしないようにしていました。
数日で音はしなくなりました。
パンパンに腫れた左足は、右足と並べると別人の足のようでした。
18時
夕食をとり、四日ぶりにお風呂へ行きました。
松葉杖で浴室に向かったのですが、それは少し無謀でした。
お風呂までが思ったより遠く、とんでもなく疲れたのです。
松葉杖は人生で初めてでした。
途中で休憩できる場所もなく、身の危険を感じたほどでした。
浴室に着いたころには息切れしていて、脱衣所の椅子に座り込んでしばらく動けませんでした。
着替えや入浴グッズの荷物もあるので次からは車椅子で行こうと思いました。
入浴そのものにもとても時間がかかりましたが、なんとか終えることができました。
右脚でのケンケンも、左脚に響く振動が怖くてできませんでした。
浴室にある手すりに、こんなにありがたみを感じたことはありませんでした。
入浴はドライヤーも含めて一人30分とのことでしたが、とても間に合いませんでした。
看護師さんによると、15時頃であれば空いていることが多く、その時間なら1時間の予約枠を取れるとのことでした。
私はその時間で固定してもらうことにしました。
防水テープを貼っていたのですが、気づくと少しめくれていました。
ボルトやプレートが入っていると感染が怖いようで、入浴時には濡れないようにとのことでした。
それなのに、気づけばめくれていて濡れてしまっていたので、部屋に戻ってからすぐに貼り替えてもらいました。
20時
最後の抗生剤の点滴が終わりました。
留置針も外しました。
今後、痛み止めの点滴が必要になったときはその都度できるからね、と言ってもらいましたが、このあと私はもう点滴の痛み止めを使うことはありませんでした。
再びベッドの上でリハビリをしているうちに、消灯時間になりました。
痛みに対する苦痛は、看護師さんの言う通り
「ピークは48時間」
だったのだと思います。
痛み止めはロキソニンだけになりましたが、それで十分過ごせるようになっていました。
気持ちは明らかに前日までとは違っていました。
痛みをかわしながら車椅子に乗れるようになっていて、昨日までの自分との差に驚きました。
乗り越えたんだ、
あの地獄のような痛みは終わった、
フェーズが変わった、とはっきり感じました。
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半月板縫合術と高位脛骨骨切り術⑥|退院までのおおまかな流れ
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